拍手お礼に書いたヤツ

 






元ネタは有名なコピペ。
TSが嫌いな人は読まないほうがいいかもしれない。読むときは自己責任で。





















「へ―――?」

 リビングに入るやいなや、俺は目の前の光景に思わず声をあげた。

「―――すぅ、すぅ」

 やたら絢爛な内装の部屋の中央。
 余はベッドでしか眠れぬ。が口癖の姉貴が規則正しい寝息をたてながらテーブルに突っ伏して眠っている。

「……マジか」

 珍しい。
 思わず近寄ってまじまじと観察する。
 姉貴がベッドでも何でもない樫の木で出来た固いテーブルに突っ伏して眠っていたこともそうだが、垂れた涎が水溜りを作ってることが珍しくて―――っていうか漫画じゃないんだから。はじめて見たぞ、溜まるぐらい沢山の涎垂してる人。

「うぅん……」

 俺の呆れた視線を感じ取ったのか、姉貴が呻く。
 身をもじもじとさせて、その度にふんわりと良い臭いが香り、我侭すぎるおっぱいが小刻みに揺れ、元についた唾液が―――

「…………っ」

 ―――ごくり、と唾を飲み込む。
 俺の眼の前には気持ち良さそうに寝ている姉貴。
 俺の視線の先には、姉貴の小ぶりで、瑞々しい唇。僅かに開いた桃色の唇。そこから垂れる唾液。それの溜まり。
 そして俺は、その唾液に向けてふらふらと指を伸ばし―――

――いや、待て俺。それはあまりにも鬼畜というか変態じゃないか?
――いや、臆するな俺。ちょっとくらい良いだろ。寧ろ健全だ。

 ―――掬って舐めてみようとして、そんな葛藤をしているうちに、

「―――あ」

 がしり、と。
 それはもう見事にあとニ、三ミリってところパチリと目を覚ました姉貴に腕を鷲掴みにされた。
 気付かれないようにゆっくりやったんだが―――姉貴がサーヴァントだっていうことをころっと忘れてた。あぁ、ジーザスクライシス。

「あ、いや、今流行ってるんだ。唾液の味で健康状態チェーックってのが。その、み、みの、みのさんがテレビで言ってたんだけどな……」

 背中に冷や汗をかきながら自分でもワケの分からない弁解ならぬ誤魔化しを試みる。
 姉貴は寝起きで少し呆と、としていたが、自分が寝ていたことや溜まっている唾液やそれに向って腕を伸ばしていた俺を見て状況を理解したのか、

「ふん!」

 所謂弁慶の泣き所をおもいっきり蹴飛ばしてきた。

「ぎ―――っ!?」

 綺麗に決まる―――ちょ、洒落にならねぇ……! 痛い! マジで痛いって!

「……っ!」

 耐え切れず、あまりの痛さにその場で膝を付く。
 じんじんと痛む脛を押さえながら……あぁ、糞。この分だと半殺しは確実だろうなぁ、と来るべき地獄の未来を想像する。
 エアの柄でタコ殴りの刑だろうか。それとも親父の秘蔵の麻婆用の香辛料一気飲みの刑だろうか。
 どちらにしろ最低だ。最低で最悪だ。

「―――っ」

 と、そんなことを考えて欝に入っていたら、急に姉貴が立ち上がり、ニヤニヤと邪悪に笑いながら俺ののアゴをガッと掴んで口をこじ開けた。
 ……来た。思ったより早かった。
 変態死すべし。いや、死にたくは無いけど、とにかくこれ以上余計な怒りを買わないように今のうちに罰を受け入れよう。うん、それがいい。いや、よくないけど。

 姉貴の顔が俺の顔に近づく―――いや、真上に移動する。
 覚悟を決める。
 そして、審判の時。
 姉貴はにやりと笑うと、口をもごもごとさせ、上からタラーッと唾液を俺の口めがけて―――

「っ!?」

 ―――垂らしてきた。いや、注ぎ込んできた。それはもう沢山。

「ん、んっ」

 僅かに出した舌先を伝って、姉貴の唾液が俺の口腔へと落ちてくる。
 下に触る。とろりとした感覚。
 思考が停止する。甘い。本当に意味が分からない。溢れそう。理解不能。姉貴の味。もしかして寝ぼけてるのか。蕩ける。どういうつもりなんだろう。熱い。あぁ、なんか凄く楽しそうな顔してる。飲みこむ。首のうしろがピリピリしてきた。痺れる。頭がぼうとしてきた。

「それで、余は健康だったのか?」

 唾液を垂らすのを止め、息がかかるほど顔を近づけて、姉貴が笑いながら聞いてくる。
「―――」

 けれど、上手く答えられない。
 視線は姉貴のてらてらと艶然に光る口元に、形の良い唇に吸い寄せられて、離れない。
 ……健康? それどころか、姉貴の質問の意味さえよく分からない。

「答えぬということは、そうか、まだ足りなかったか」

 近づいて姉貴の顔が、さらに近づいてくる。

「んっ……」

 顔を抑えられる。そのまま半開きになっていた口に舌を差し込まれ、さらに広く抉じ開けられた。
 柔らかい異物感。不快じゃない。姉貴は首の角度を変えより舌を差し込むと、再び俺の咥内に唾液を流し込んできた。そして唾液を流し込みながら、舌の表面を、裏側を舐め、歯肉や頬の内側を舌で擽っていく。

「ん……ちゅぷ、んむ―――」

 舌と舌が絡まりあう。
 湿った音が僅かに開いた隙間から漏れ出る。
 とめどなく流し込まれる姉貴の唾液を飲み込みながら―――うん。姉貴は超健康―――その音だけがぼうとした頭の中でやけにはっきりと響いたのを不思議に思った。

 そうして、どれくらい口付けあっていただろうか。
 姉貴の唇が離れていく。ちゅぷという水音。

「はぁ、はぁ、はぁ―――」

 頭の中が真っ白だ。
 散々姉貴に咥内を弄くられて、唾液を飲まされてて、口のなかどころか体中が蕩け、熱い。
 手足に力は入らないし、息は荒い―――疲れているのではなく、興奮しているからだけど。
 だが、姉貴はそんな俺などお構い無しに、互いの唇と唇との間に架かった唾液の橋を指で絡めとり、それをゆっくりと舐りとると、

「これで分かっただろう。―――それで、余は健康だったのか?」

 そう言って、ふふんと笑った。

「ん……」

 何とか、首を縦に振る。
 すると姉貴は満足そうな表情で笑い、「そうか」と頷き。

「では、今度は余がお前が健康かどうか診てやろう」
 そう言って、痛いくらいにいきり勃ってパンパンに制服を突き上げている俺の股間に膝頭をぐりぐりと押しつけてきた。


( ´_ゝ`)ここで略だな、兄者。
(´<_`  )あぁ、ここは略に決まってるな。


「姉貴って変態だよな。弟にさ、いきなりあんな事して……ほら、今もこんな事されて、こんなになってる」
「〜っ! た、たわけ! 士郎、貴様、いったいどの口がそんな事を申して―――ひぁっ!?」


( ´_ゝ`) こっから先も略だな、兄者
(´<_`  ) ああ。流石に垢停止は嫌だからな。


―――そのまま、姉貴の体の上に倒れこんだ。
 もう微塵も動けない。精根尽きた。とはこのことだろう。見れば、姉貴は気を失っていた。……ゴメンな。心の中で謝って、俺も目を閉じた。今日は親父は帰ってこない―――いや、見つかったってかまやしない。
 それよりも今は、姉貴の温もりを感じていたい。だから、暫くこのまま。このままで、居させて欲しい。このまま、このままで―――














END





( ´_ゝ`) 略の間に何があったかは各自脳内妄想で補完してくれ。

 

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