馴れない朝シャン、なんてものをした所為だろうか。 
 今日はどこかおかしい。なにがおかしいのかは自分でもよく判らないけれど、とにかくイマイチ正体のつかめない違和感がずっとつきまとっている。
 具体的にいうと何だか、ま、股がすーすーするというか、馴染んだものが付いていないというか、とにかく、か、下腹部に違和感がある。
 場所が場所だけに手で触ったりして確かめることも出来ず、こうやって士郎との待ち合わせ場所まで来てしまったのだけれど、

「――――ぐ、ぐれいとだ。とぉさか…………」

 士郎は地面に倒れ臥し。鼻血で出来た血たまりのなかでぴくぴく痙攣している。
 今日は風が強い。
 その悪戯な風が私のスカートをめくり上げ、それを押さえる暇もない。
 士郎はご開帳された私のスカートの中を見て、この有様だ。
 
「……うっ、うぅ。もうお嫁にいけない」

 そう、私は今日、あろうことか、ノーパンだったのです――――




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